石川恭子
区政報告ニュース プロフィール 私の公約 私の議会活動 ご意見はこちら
TOP
BACK
区政報告ニュース
学校現場を縛る学習指導要領の改定 国が「資質・能力」を定める
 
        学校現場を縛る学習指導要領の改定

                    国が「資質・能力」を定める


……………………………………………………………………………………………………………………………………………  文部科学省が、小中学校の教育内容の基準を示す学習指導要領と幼稚園の教育要領を改定しました。2006年の教育基本法の改定で加えた「愛国心」なども含む「教育の目標」にそって教育を行わせようというものです。3月に発表された〝めぐろ学校教育プラン〟は、これを反映させたもので、学校現場をいっそう縛る内容となっています。
……………………………………………………………………………………………………………………………………………

 【授業方法や評価方法まで統制?】
image

学習指導要領の全面的な改定は9年ぶり。これまで、学習内容を中心としていたものとは異なり、国として子どもたちに身につけさせる「資質・能力」を定め、その達成を中心にすえました。
 子どもたちが、どんな「資質・能力」を形成するかは、「どのような人間になるか」という人間性や人格の自由の問題で、子どもを中心に国民自ら考えることです。国が、上から「こういう人間になれ」ときめ、押しつけるものではありません。憲法で保障する「個人の尊厳」に反するものです。さらに指導要領は、「資質・能力」のために、授業方法や評価の方法まで細かく規定していますが、学習内容の大まかな基準という学習指導要領の性格を逸脱するものです。

 【〝深い学び〟といいながら…】
 さらに、幼稚園に「君が代」、中学校の体育には戦前の軍隊の格闘術「銃剣道」を加えました。
 新学習指導要領は、「主体的・対話的で深い学び」を強調しました。暗記型ではない豊かな学びは重要です。しかし、国が実際やっていることは、その正反対なことをやっています。特定の授業の型が「これが〝深い学び〟だ」と押しつけ現場で実施されていますが、教育関係者の方から実態を伺うと、混乱が起き失敗しているとのことです。こうした状況は、各地で起きています。

 【教育環境の整備を】
image

 教員は、授業準備の時間が確保できないほど「多忙化」に悩んでいます。
 子どもたちは現在でも、小学校1年生から毎日5時間授業でくたくたなのに、小学校3年から6年生の授業時間数が週あたり1時間増やされます。覚えなければならない漢字や英単語もふえ、「つめこみ」が深刻になることが予想されます。
 〝深い学び〟というのであれば、すべての子どもたちが大事なことがよく分かるまで学べるように、教員の多忙化を解消するなどの条件整備、創意工夫した授業ができるような教員の自主性の保障を行うことです。

 【国の教育関与を許さず】
 憲法は、国の教育内容への関与はできる限り抑制することを求め、学校・教員の自主性を保障しています。新学習指導要領の中でも、学校の創意の必要性を認めざる得ませんでした。子どもたち一人一人に寄り添った教育、現場の教員の自主性を尊重した教育こそ求められます。新学習指導要領は、小学校は2020年度から、中学校は2021年度から全面実施されます。


+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…

        新社会人を迎える季節ですが… 
image


 4月新年度のスタート。駅前で宣伝活動をしていると、新しい黒いスーツ・新しい靴を履いた集団を見かけます。新社会人です!!独特の華やかさと仕事に頑張るぞーという雰囲気が伝わってきます。
先日、数人のサーリーマンの会話が耳に入りました。「今度は100時間まで残業ができるんだって」「ふーん」……。
 安倍政権の「働き方改革」が出した、繁忙期には月100時間未満までは残業は良しとした内容についてでした。サラリーマンの人たちがどのように考えているかは、分かりませんでしたが、自分の仕事と併せ考えている様子でした。
 長時間労働による過労死や過労自殺が大きな社会問題になっています。先進諸国の中でも、異常な長時間労働の日本。新社会人の期待を裏切るような、雇用の実態を一日でも早く改善することが政治の役割と、新社会人を見るたびに思います。

+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…+…

image


ページのトップ インデックスに戻る