2025年9月24日 令和7年決算特別委員会 教育費 斉藤優子議員
私からは、282ページの学校施設建設費、284ページの中学校施設費の学校の設計におけるトイレの数の男女格差について伺います。
あともう一つは、282ページの学校保健費、小学校保健運営費、284ページの学校保健費、中学校保健運営費の中の学校のトイレに生理用品を整備することについて伺います。
1 学校トイレの男女格差
まずは学校施設建設費ですけれども、ちょっと6款の公衆トイレと同じ趣旨の質問にはなってしまうんですけれども、今学校の建て替え予定の小・中学校のトイレにつきまして、フロアごとに男女のトイレ数を数えてみました。男子のトイレは個室と小便器の両方を数え、女子のトイレは、女子のトイレに比べて男子のトイレは何倍多いかという倍率です。バリアフリーのトイレはカウントしていません。
鷹番小学校、学童用、1階男子トイレは計5、女子トイレは計3で、男子のほうが1.6倍女子に比べて多いです。地域用の1階のトイレは、男子トイレが計8、女子のトイレが個室が6なので、男子のほうが女子に比べて1.33倍多いです。南中学校に関しては、1階の職員用トイレは男子トイレが計5、女子トイレが計2で、何とこれは女子トイレに比べて男子のほうが2.5倍多いです。2階、3階の男子トイレは計11、女子トイレは計8で、男子のほうが1.38倍多いです。4階は男子トイレが計6、女子トイレが3で、これも2倍男子のほうがトイレの数が多いです。西中学校1階は、職員用のトイレが男子が計5、女子のトイレが計3で、1.67倍男子のトイレのほうが多いです。1階から3階は男子トイレ計12、女子トイレが計8で、男子トイレのほうが1.5倍女子トイレより多いです。向原小学校1階、地域トイレ、男子が計7、女子トイレが4で、男子のほうが女子に比べて1.75倍多い。2階のトイレ、3階のトイレ、4階のトイレはそれぞれ1.4倍男子トイレのほうが多くなっています。
以前、教育委員会のほうから、女子トイレに行列ができたことはない、苦情はないというお話を聞きましたけれども、女子はトイレで行列ができていても、それは当たり前だという感覚を持っていて、誰に言うべきなのかという答えを持っていない、知らない。誰かがトイレを長く占領しているせいだと思わされ、実際並んでいても苦情は言ってこなかったというのが実態です。実際男性は、トイレに入って用を足せる状況になるまでの時間で10分以上並んだ経験はほとんどないということ、公共トイレを設計し、発注する側も男性の場合が多く、男女のトイレ格差を見過ごされてきました。
全国959か所以上のトイレの男女格差を調査している目黒区民である専門家によりますと、小学校の女子児童が休み時間をトイレの行列に費やし、遊びや休憩が十分できていないという問題が起きている。50代の知人は、女子の列が終わらないので、教員が男子トイレに誘導した例を目撃したことがあったという報告をいただきました。
私が特別委員会で、災害時に避難所となる学校施設のトイレの数について、スフィア基準をどう考えるのかと質問したところ、災害時にトイレを設置する際に調整していくという答弁がありましたけれども、災害時だけで対応すればよいのかという問題です。特に女性トイレは、トイレの中に並んでいても我慢しなければならない場面も多くあります。条例で、男女平等、多様性を尊重と掲げておきながら、トイレの男女の同数は程遠い状況にあります。
今年6月にまとめて閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針で、男女トイレの利用環境の改善を明記し、7月に関係府省連絡会議が初めて開催され、先進事例の普及や設置基準数のガイドライン策定をこれから進め、トイレの待ち時間の男女格差の是正を図るという方針がやっと出されたと言いましたけれども、そもそも、目黒区男女が平等に共同参画し性の多様性を尊重する社会づくり条例に基づいて、しっかりと計画に盛り込み、男女同数にしていく方針に切り替えていくべきではないのか伺います。
2 学校トイレへの生理用品の整備
もう1点、生理用品の整備のことですけれども、2022年度第4回定例会で、我が会派から、学校のトイレに生理用品を整備することについて質問をさせていただきました。その質疑に対し、従前から保健室に備えて、養護教諭が中心となり生理用品を必要とする児童・生徒に配布しております。子どもたちが抱える課題の発見につながりにくくなるという課題があるとし、全学校のトイレに生理用品を整備していく考えはございませんと答弁しています。
まずは2024年度で、女子の人数に対して、週に何個、保健室に取りに来ているのか実績を伺います。
以上です。
再質問
再質問をさせていただきます。
学校トイレを男女同数に
まず、学校のトイレの男女格差のことですけれども、女性のトイレの行列について新聞の特集に寄せられた元小学校教員の方が、公衆トイレだけではなく、トイレの男女格差是正は学校にも言える問題だとし、子どもたちがトイレに並んでいらいらする状況をつくり出さないこと、ストレスを日々少なくする環境をサポートすることが重要だとコメントしています。
新たに建て替えられる小・中学校は、これから先何十年と使う施設になるわけです。今後、設置基準のガイドラインが出されるのは決まっていますので、せめて男女同数のトイレの方針に切り替えていくべきではないでしょうか、伺います。
生理用品をトイレに置くこと
生理用品の再質問です。
まず1つ目、今御答弁があったように、男女で比べて、女子のほうが少ないということでありますけれども、それは基本的には関係のないことで、女性の人権に関わる問題だと思います。学校の規模によって違いがあるということでありますけれども、月に1人、取りに来るか来ないかということであれば、教育委員会として生理用品を保健室に置いている目的を果たせていないのではないかと考えます。また、生理用品の受け取りとは別に、児童・生徒の関係を築くというのであれば、生理用品の受け取りとはまた別な話になると思いますけれども、教育委員会の認識を伺います。
もう1点、女性であれば考えるのは、月に1回生理が来るといっても、必ず一定の日数で来るとは限りませんので、うっかり持ってくるの忘れて生理が始まってしまったときに、トイレットペーパーをぐるぐる巻きにして代用するけれども、下着を汚さないかは心配で、授業に集中ができない子もいると思います。また、生理用品が足りなくなりそうなときに、短い休みの時間で、結構遠い保健室に取りに行くのは面倒だから、生理用品は取り替えたほうがいいけれども、取り替えないままにしてしまうということもあると思います。生理用品をポーチに入れて持ち歩いていても、ずっとかばんに入れておきますと、意外と中の包装がぼろぼろになってしまうという、衛生面の心配もあるということもあると思います。そんなときに、トイレに手軽に使える生理用品があったらすごくありがたいなというふうに、私個人としても思います。
課題を抱えていなくても、必要なときに生理用品が使えないことも生理の貧困と言えると思います。葛飾区立亀有中学校は、これまで目黒区と同様に、保健室で生理用品を配る学校が多かったわけですけれども、生徒が手に取りやすいトイレへの設置に変えたことで、当然ですが利用は大幅に増えました。葛飾区立亀有中学校は、全校生徒355人、1学年三、四クラスと、区内では中規模校の学校、1階から4階まで女子トイレ計8か所、半透明のケースにナプキンが置いてあります。
養護教諭は、突然生理になって困ったときにすぐ使えることで、必要な子が必要なときに自分の意思で使えるようになりましたと話します。トイレに配備することは、前は保健室で必要な子にナプキンを渡していたが、トイレに常設したことで利用は大きく増えたそうです。取組をスタートした2022年度4月から、小・中学校と合わせて1週間で1,650個もの利用があったそうです。保健室で渡していたときには1週間で45個、35倍以上に増えたことになります。
私自身が、葛飾区が気が利いてるなと思うところは、トイレには昼用ナプキンを置き、保健室では月経の多い生徒のために夜用ナプキンを用意しているということです。
葛飾区が各小・中学校に、トイレのナプキン配備について聞き取りをしていたところ、必要な子の手に届く、養護教諭が不在でもすぐナプキンを使えると肯定的な声が上がったとのことです。つながるべき生徒もいることは全く否定しませんが、ナプキンを必要としている子どもが使いたいときに使えることは、生理の貧困をなくす基本的なことだと思いますけれども、教育委員会の考え方を伺います。
以上です。
再々質問
既存校の利用状況調査
まず、トイレの男女格差の再々質問ですけども、先ほど御答弁の中で、国の動向を注視しつつ、まずは既存校における利用状況を把握する調査を行うということでしたけれども、区独自の調査の概要を伺いたいと思います。
トイレへの生理用品の試験的な設置
もう一つ、生理用品のことで再々質問ですけれども、今の御答弁の中で、子どもたちが知識を深めていくということが必要だということでしたけれども、もちろん生理に対する知識を深めることというのはとても大事ですけれども、児童・生徒が生理用品を使いたいときに使えるというように環境を整備することとは、また別の次元の話だと思います。実際は、生理用品は価格がすごく上がってきています。国の小売物価統計調査では、東京23区の20個~24個入りの昼用羽根つきナプキンの2024年の価格は、10個当たり220円、5年前の2019年と比べて2割ほど高くなっています。
生理が始まったばかりのときは、ナプキンを持ち歩くことに慣れていない子どももいます。保健室に取りに行くのが面倒で、生理用品を取り替えないでいる子どもがいたならば、それこそ本末転倒です。保健室に取りに行くことはハードルが高いと感じる子もいると思います。生理が重い子は体調面でつながる必要がある可能性があるので、葛飾区のように夜用ナプキンは保健室にあってもいいかもしれません。
生理が定期的に来るとも限らず、強いストレスのある環境にいる子どもは、生理が来ないといった子どももいます。私の友達でもいました。だから保健室で待っていても、つながることがそういう子はできません。
学校のトイレに生理用品を備え付けることの課題として、衛生的な保管が必要であるという答弁も過去にありました。生理用品は半透明なケースに整備をしておけば、あっという間になくなり、ずっと置きっ放しになってほこりをかぶることはまずないと思います。試験的にでもまずトイレに生理用品を置くべきだと思いますが、いかがでしょうか。
以上です。