議会質問

2026年3月16日 斉藤優子議員 保育・幼児教育における子どもの心身の尊厳と包括的性教育について

2026年3月16日 令和8年予算特別委員会 健康福祉費 斉藤優子議員

保育・幼児教育における子どもの心身の尊厳と包括的性教育

予算書237ページの区立保育園の運営において、保育、幼児教育における子どもの心身の尊厳と包括的性教育について伺います。

子どもの権利を守り、安心して育つことができる保育・教育環境は、近年、子どもへの性暴力が大きな社会問題となって脅かされています。とりわけ深刻なのは、大人から子どもへの性暴力が後を絶たないことです。

子どもが自分自身の体を大切なものとして認識し、他者の体や尊厳を尊重することを学んでいくことは、性暴力の防止という観点でも、子どもの権利保障という点でも、重要です。

幼児期には自我の発達が進み、自分の体と他者との距離についての感覚、プライバシーが育っていく時期でもあります。

日本発達心理学会が執筆しています発達心理学ハンドブックでは、幼児期3歳~5歳に恥ずかしさ、自意識的感情が発達することが説明されています。

現在、国際的には、そうした感情面だけではなく、体の尊厳、自己決定、同意、ジェンダー平等などを含み、年齢、発達段階に応じた包括的性教育が重要視されています。

国の示す生命の安全教育は、万が一、性暴力に遭ったときにどう自分の体を守るかが欠落しています。子どもたちが将来にわたって、性別関係なく、加害者にも被害者にもならないため、保育や幼児教育などの場において、単なる防犯やしつけではなく、子どもの権利を基礎に据えた関わりが求められると考えます。

以上を踏まえて、4点質問します。

(1)体の尊厳・プライバシー・自己決定の位置づけ

(1)区は、保育園や幼稚園等、特に保育園について伺います。子どもの体の尊厳やプライバシー、自己決定を尊重することを運営の中にどう位置づけているのか伺います。

(2)包括的性教育の考え方の受け止め

(2)先ほども少し言い添えましたが、国が進める生命の安全教育は、被害防止の観点が中心です。子どもの権利を守るために、体の尊厳、同意、他者を尊重することなどを含む包括的性教育の視点が大変重要です。区として、発達段階に応じた包括的な性教育の考え方を保育・教育の場でどのように受け止めているのか伺います。

(3)プライバシーへの配慮と見守りの両立

(3)保育の現場では、着替えや排せつ場面など、子どものプライバシーへの配慮と安全な見守りの両立が求められますけれども、現場ではどのように行っているのか伺います。

(4)保育士の研修への支援

(4)区立保育園だけではなく、保育・教育に関わる現場では、子どもの体や尊重、プライバシー、子ども同士の関わりへの対応について、専門性が求められます。こうしたテーマについて、保育士同士の研修にどのように支援を行っているのか伺います。

再質問:私立園を含めた実践への支援

では再質問です。

横浜市のあおぞら谷津保育園では、保育所の共通理解を図っていくために、入園・進級のしおりには、身体の権利について記載しているそうです。職員間では月1回、昼の時間に実践を持ち寄って研究会を開いたり、月2回の職員会議で、国際セクシュアリティ教育ガイダンスを5分間、学習も積み重ね、職員が学んだことは、各クラスの懇親会や通信を掲載して地域にも知らせ、保護者と地域で学び合う学習会を毎年開催していて、体を大切にした保育を理論と実践を通して楽しく学んでいるということです。

保育は、たくさん重要課題があり、大変な状況ではありますけれども、先ほど御答弁いただきました区立の実践例や工夫事例を紹介していただけるということで、全ての保育園に先ほど紹介したような研修をやってほしいということではなく、それぞれの園の事情も考慮しながら、区として、保育の質を保つために、公立だけではなく私立の現場でも包括的性教育が実践できるように、積極的に声を聞いて支援をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

出典:目黒区議会会議録 / 議会中継(録画)

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