2026年3月17日 令和8年予算特別委員会 教育費 松嶋祐一郎議員
スクールカウンセラーの処遇改善
私からは、スクールカウンセラーの処遇改善について伺います。
不登校やいじめ、家庭環境の困難などを抱える子どもにとって、スクールカウンセラーは安心して気持ちを話せる大人であり、学校とのつながりを支える大切な存在です。こうした支援は、単発ではなくて、継続的な関わりの中で信頼関係を築きながら行われるものであり、高い専門性と経験の蓄積が求められます。
特に、不登校の子どもにとっては、スクールカウンセラーが学校との唯一の接点になっていることもあります。ある目黒区の小学校のスクールカウンセラーは、行き渋りのある子どもの好きな漫画を聞いて、それを全巻読んで話を合わせてくれて、子どもに寄り添ってくれた。そのことでその子が心を開き、そのカウンセラーに会うために学校に行けていたと。けれど、その先生が事情でいなくなった、そのためにその子は学校に行けなくなったということです。
また、全国でも、不登校の子どもを抱える保護者の皆さんからは、スクールカウンセラーに相談して本当に救われたという声も上がっています。例えば、スクールカウンセラーに今はエネルギーチャージの期間なんだと言ってもらえて親も子も救われた。毎週一緒に相談に乗ってもらい、学校や先生にも助言してもらったことでまた学校に行けるようになった、こういう声です。
子どもにとって誰が継続して関わるかは非常に大きな問題です。2024年に東京都でスクールカウンセラーが一気に250人も雇い止めにされたという、この問題のときも、スクールカウンセラーが来なくなると聞いた日から、子どもが荒れて学校に行けなくなったという訴えがありました。まさに子どもや保護者との信頼関係を土台に継続的な支援をするのがスクールカウンセラーの仕事だということです。その継続性が求められるスクールカウンセラーが目黒区で会計年度として任用されていることは重大な問題だと考えます。
加えて、目黒区は、これから不登校対応指針、この策定と、めぐろ学校サポートセンターの見直しを進めます。不登校対応や教育相談を強化していく中で、スクールカウンセラーの役割は今後ますます重要になると考えます。
そこで伺います。
(1)継続性・専門性が重要な職務であるという認識
区は、スクールカウンセラーの業務について、子どもや保護者との信頼関係を土台とする継続性、専門性、経験の蓄積が重要な職務であると認識しているのか伺います。
(2)都の雇い止め問題の受け止め
2点目、東京都では2024年のスクールカウンセラー雇い止め。この問題について、区はどのように受け止めているのか、また、目黒区のスクールカウンセラーの任用や配置に何らかの影響はあるのか伺います。
(3)区費スクールカウンセラーの再度任用
3点目、目黒区では、区費のスクールカウンセラーは会計年度任用職員として任用されていると聞いていますが、再度任用の考え方はどうなっているのか、併せて、近年雇い止めや更新されなかった事例はないのか伺います。
以上です。
再質問
スクールカウンセラーの状況を聞きましたが、今答弁の中で、区としても、スクールカウンセラーの業務が継続性、専門性、経験の蓄積、こういう役割、高度化が求められているということで、基本的にはそうしたスクールカウンセラーの役割ということは認識はされているのかなというふうに思いました。
そうであるならば、やはり実態として継続配置が必要な仕事をなぜ会計年度任用職員という1年ごとの任用にとどめているのかということが問われると思うんですね。引継ぎはやっているということですけど、私が先ほど言ったように実態はこうですよと、やっぱり変わっていくことによって子どもが不安定になっているという実態があるわけですね。
登録制に依存した体制
ただいまの答弁で、区費スクールカウンセラーとして、会計年度任用職員13名のほか、登録制のスクールカウンセラー25名というお話でした。スクールカウンセラーの仕事は、子どもや保護者との信頼関係を土台に継続的に支援する仕事ですよね。ですから、登録制というような流動的な仕組みに大きく依存していること自体、継続性の確保の上で問題じゃないかなと思うんですけど、区の認識を伺います。
常勤・正規での採用
それから、2点目に、区で、スクールカウンセラーについては基本的に会計年度であっても継続して勤務している、よほどのことがない限り雇い止めはないという話でした。実態として恒常的に必要な専門職だということだと思うんですよ。そうであれば、今後、常勤採用、あるいは正規の雇用できちんと採用する考えはないのか、区の見解を伺います。
都費との報酬の差の是正
3点目、会計年度任用職員の賃金処遇について伺いますが、これは私どもの調査で都費のスクールカウンセラーと区費のスクールカウンセラーで報酬や手当に差があるという指摘があるんですね。もし差があるんであれば、同じ学校現場で協力して勤務している以上、その差は是正すべするべきじゃありませんか。
さらに、他区では、東京都のスクールカウンセラーと同額にしているという例もあると聞いていますが、目黒区として、23区、状況を比較検討されているんでしょうか、伺います。
以上です。
再々質問:継続性を確保する処遇改善
再々質問ですが、今の御答弁いただきまして、賃金の格差について聞いておりましたけども、23区比較して、一概に比較できないというお話ですよね、専門性等もあるしということですが、やはり目黒区のスクールカウンセラーの仕事に今の処遇が見合っているのかということだと思うんですね。現状、私さっきからも述べてますが、やはり頻繁に代わるような体制であっては困りますと。それで、継続性がなくなる中で子どもたちが不安定なる、そういう状況を生み出してはならないということも聞いているわけですね。
これから目黒区は、不登校の対応指針の策定とか、学校サポートセンターを見直していくということで、今日も質疑では不登校の質疑たくさん出ていましたが、本当にそういう対応をどうするんだと、評価していかなくちゃいけないじゃないかという、そういう声があるわけですよね。そういう中で、私は、スクールカウンセラーの役割というのは今後ますます重要になるし、配置の拡充そのものも求められていると思います。
しかし、そうであるにもかかわらず、やっぱり継続性、専門性、経験の蓄積が重要なスクールカウンセラーの仕事が登録制であったり、会計年度であったりということで、本当に不安定な状況に置いていいのかという、こういうことを問うているわけですよ。スクールカウンセラーの処遇改善、働く人の待遇の問題にとどまらず、子どもへの支援の質とか継続性というところをしっかり据えて、今後、常勤勤務、正規雇用化の検討、それから賃上げ、こういうことを進めていっていただきたいというふうに考えますが、伺います。
以上です。