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■2005.9.24
試算してビックリ！許せない大増税
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小泉内閣が進める庶民大増税計画。すでに実施された増税の影響だけでもすさまじいものがあります。区内に住むHさんの実態を伺いました。
過酷な雪だるま式負担増
Hさんは75歳。39年間働き、厚生年金を払いつづけてきました。2年前にご主人を亡くされ、現在186万円の年金を頼りにひとり暮らしです。今年1月から実施された所得税の老年者控除の廃止と公的年金控除の縮小で、これまで非課税だった所得税が課税になり、それに伴い住民税も非課税から課税になり、合わせて62000円の税金を納めなくてはなりません。課税となったことで、介護保険料は第2段階から一足飛びに第4段階になり21000円のアップ。国民健康保険料は、均等割額のみの保険料から、所得割額39100円が加算されます。さらに公営住宅の家賃は、これまでの50％減額から10％減額になり、18万9100円の負担増、シルバーパスは1000円から20510円になります。これら主な負担増だけでも合計32万円です。
増税の影響
住民税 0円→16300円
所得税 0円→35740円
介護保険料 31680円→52800円
国保料 32100円→71204円
公営住宅費 236400円→425520円
シルバーパス 1000円→20510円
差額負担増分 320894円
生活保護基準以下に
186万円の年金の生活は月々にすると155000万円。ここから各種保険料や家賃などで25000円が引かれ、実質13万円の生活です。さらに医療費や介護保険利用料を払うと10万円しか残りません。新たな負担増32万円でこれが73000円になってしまうのです。これは生活保護基準を下回る額です。
ささやかな楽しみも・・・
これまでは、たまの1泊旅行なら、少しずつ貯めて何とか行くことができました。何よりの楽しみは、昔の職場の同僚とあってお茶を飲みながらおしゃべりすることでしたが、この増税で旅行はおろか、友人と外出し、お茶を飲みながらおしゃべりすることでした。しかし、この増税で、旅行はおろか友人と外出することも難しくなるといいます。ささやかな楽しみさえ奪う今回の増税は「すべて国民は、健康的で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とした憲法第25条をも踏みにじる過酷なものです。
増税計画許すな
さらに小泉内閣が狙う諸控除の廃止や消費税増税など、とんでもありません。力をあわせてストップさせましょう。
増税から区民の暮らしを守れ（森区議の一般質問）
9月議会では、森区議が日本共産党区議団を代表して一般質問を行い、増税に伴う区民への影響を最小限に抑えるために区として対策をとるよう以下3点について区長の姿勢を質しました。
�“鷁歙任�ら課税になる低所得者に対し、介護保険料・利用料や公営住宅家賃など、負担増とならないよう対応策をとること。
�∈�でも滞納者が増えている国民健康保険料が、増税に連動して値上げとならないよう23区長会に働きかけること。
��子育て支援の立場から、保育料の値上げに連動しないよう対応策を取ること。
増税容認、区民への対応消極的な区長
区長は、今回の増税については、持続的な経済社会の形成、能力に応じた負担の公平性、世代間の公平性を図るものとしてこれを容認。区民への対応については、影響を見極め、他区の状況を見ながら検討するとの答弁にとどまりました。
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