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■576号 保育園落ちた人増加!
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1235人
目黒区は2月24日、認可保育園の入所申込みの第1次選考状況を、文教・子ども委員会に報告しました。
4月入園希望の認可保育園申込者数は、昨年より270名増えて2257名した。その55%にあたる1235人が認可保育園に入れませんでした。昨年より116名増え、何年経っても改善なし、増加の一途です。
退職になる
2月23日、保育園落ちた父母らが、目黒区に対して涙の訴えを行いました。「後1年育休延長して入れなければ退職せざるを得ない」「認証保育園卒園が1年後。それまでに入園できなければ退職せざるを得ない」
涙の訴え
「育休を1年延長して育ててきた2歳の子が落ちてしまい、お腹の子を産むのをやめればよかったと言われた。この母親が3人目を妊娠した時、入園できなければこの子をおろすがどうか、という深刻な相談を受けていた。」という悲痛な訴えもありました。
こうした多くの涙の訴えを、区長は直接聞くべきなのに、今年も出席しませんでした。
民間頼みの限界
区長は、2017年度中に認可保育所を11カ所増やし、718名の定員を増やすと強調します。しかし、増設計画の半数が賃貸型の私立保育園。
今年度の私立保育園の整備費補助が2億6600万円も減額補正となりました。民間頼みの限界が来ているのに、区長は、「安くて速い」のが民間活用だとまっしぐら。民間保育園は、賃金が安く保育士さえ確保できないという状況なのに。
劇的な打開策を
共産党区議団は、毎年増え続ける待機児対策に劇的な打開策が必要と考え、2月17日の代表質問で提案しました。
民有地を買え
碑文谷や大岡山にある幼稚園跡地など民有地を購入して、保育園を増設すること。
国有地を買え
中目黒2丁目の防衛省技術研究本部の一部移転跡地2万㎡(駒場駅前の国家公務員宿舎跡地1万㎡)については、区が買収し、公園や保育園などを整備すること。
区立園つくれ
確実に安定して整備できる区立保育園を含めた増設計画とすること、
マンション内に
マンション事業者に認可保育園を一定規模以上のマンションの中に整備させ区が無償で貰い受ける条例をつくること、などを提案しました。
劇的な待機児対策の実現目指し強力に取り組んでいきます。
民間園で不正
区内で認可保育園を運営する社会福祉法人夢工房の不正会計処理が発覚しました。この法人が運営する全国20カ所の1つが目黒区の夢花保育園です。6年前に遡って都区合計4200万円もの私的流用を含む不適正返還請求となりました。
保育の質を
こうした悪質な不正は、保育の質に関わって起こっています。保育事業者や保育士の質が悪化すれば、他の自治体で起こっている悲惨な死亡事故にもなりかねません。
ガイドライン作成を
様々な形態の民間保育園が増える中で、保育の質の向上に向けて、区、事業者、保育士、保護者などの役割と子どもの成長発達を保障する保育内容などを示したガイドラインや要綱をつくる必要があります。
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