党の政策
目黒区立図書館基本方針改定素案についての意見
目黒区立図書館基本方針改定素案についての意見
2023年1月28日
日本共産党目黒区議団
1、はじめに、区立図書館の役割と現状について
図書館は、住民の読書、”知りたい、調べたい“を保障することが役割です。生活、生業、学業のためには、資料、情報は欠かせません。図書館は、「生存権の文化的側面である学習権を保障する機関」で、図書館の「無料利用原則」は70年近くにわたって続き、最も利用者の多い公共施設です。
目黒区の図書館は、住民と行政が努力し全国のなかでも質の高い図書館を築いてきました。区民一人当たりの貸し出し数が高いことや、丁寧なレファレンス活動、資料の一元化管理、利用者との懇談会の開催など高く評価されてきました。
ところが、資料費の横ばい状況が続く下、物価高騰の中では資料購入数が減少していることや、図書館業務の委託拡大によって、利用者と接する正規職員がいないことなど、高い質のサービスが脅かされています。
築き上げてきた区立図書館を充実・発展させるためには、区内8館の図書館を堅持し、資料費の拡充、委託や指定管理運営ではなく直営で行うことです。
以下、方針改定素案について述べます。
2、4の基本となる理念について
図書館の基本理念や基本方針は、その時々の区の方針や財政状況などによって変更するものではありません。基本となる理念に明記されている「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」を削除すること。4行目、区民一人ひとりが実感できる目黒をめざし“住民から求められた資料や情報を収集し確実に提供する図書館サービスの役割を果たしていきます”と書き換えること。
3、5の目指す方向性について
理念の実現に向けて5つの方向性(項目)が明記され、6の重点的取組みの中で、説明していますが具体性に欠けます。より具体的に示すこと。
4、7のより良い図書館の実現に向けて
5行目に、「目黒区立図書館基本方針」に基づきと明記されていますが、基本方針を「目黒区立図書館の基本理念」に基づいてに書き換えること。
5、その他
①区民センターの建て替えの中で、図書館の指定管理や委託による運営が予想されます。指定管理による運営は導入しないこと。図書館の役割を充実させるために改めて直営を求めます。
②本町図書館を中心に、障がい児・者などに対するサービスが取り組まれていますが、方針の中にきちんと位置づけ拡充させること。
以上